複数の収入(マルチインカム)や資産運用を考えているサラリーマン、またはフリーランスの方にとって、株式投資と不動産投資は気になっていたり、すでに取り組んでいる人もいることでしょう。
両者でどっちを取り組もうか迷ったり、悩んでいるむことも多いかと思いますが、それぞれの特徴やメリット、デメリットについて、比較しながらみていきましょう。
初心者が仕事を持ちながらいずれかの投資を始めるときの影響についても考えてみましょう。
1.投資の利益
株式にせよ、不動産にせよ、ほとんどの人が投資する目的は利益だと思います。
一方、所有という目的の方もいます。どこどこの株or不動産を持ちたいというものです。
株式投資の利益
株式投資の主な利益は、売却益(キャピタルゲイン)です。
また、株式保有していれば配当や株主優待を得られる銘柄もあります。
不動産投資の利益
不動産投資のメインの利益は、家賃収入(インカムゲイン)です。
売却時の売却価格によっては売却益(キャピタルゲイン)も得られます。
ただ貯金するのではなく運用して大きな利益を得たい、ある会社の商品をよく利用するためお得に利用したい、退職後の老後の生活資金として毎月資金が必要など、目的にあった選択をしましょう。
2.換金性(流動性)
投資における換金性(現金化のしやすさ)というのも大事な要素です。
株式であれ、不動産であれずっと保有しつづけるというのは少ないと思います。もちろんそのような方もいらっしゃいます。
現金が必要になったり、リスクオフをしたいと思った時には売却という手段をとることになります。
株式投資の流動性
株式投資は資産の流動性が高く、株式市場が開いている時間(平日の朝9:00から11:30までと12:30から15:00まで)であれば、いつでも売買できます。
不動産投資の流動性
不動産投資は株式投資に比べると資産の流動性が低く、売却には時間がかかります。売却までに要する期間は物件にもよりますが、少なくとも2~4ヵ月程度を要します。
3.資産価値の変動性(ボラティリティ)
株式投資の変動性
・ハイリスクハイリターンであり、株価の変動は1日でも大きく動きます。
・いろんな要素が影響し、相場を読むということは難しいです。
・企業が倒産すると株の価値はなくなります。
不動産投資の変動性
・一般的にはミドルリスクミドルリターン、2倍3倍といった利益は見込みにくいです。
・立地がよければインフレに強い現物資産となる可能性があります。
・デフレ時にも影響は受けますが、家賃が大きく下がることは少なく、不動産価格も下落が小さいです。
4.必要資金
株式投資の必要資金
少ない金額で投資できる株式もあります。NISA制度の影響もあり、小口化する企業もあります。しかし、株価や単元株式数が大きいと大きな金額となり、優良な株式でも購入できない可能性があります。
不動産投資の必要資金
基本的には大きな金額を要しますが、ローンを使うことで、少ない自己資金で投資を行うことができます(レバレッジ)。ただし、ローンもただではないので返済費用がかかりますので利回りに影響が出てきます。
5.メリット・デメリット
今まで、特性を述べてきましたが、上記のほかに税制面も考慮して、メリット・デメリットをまとめました。
株式投資のメリット・デメリット
メリット1 換金性が高く、短期売買が可能
メリット2 短期間での株価増や損切も可能
メリット3 節税制度(NISA、iDeCo)がある
デメリット1 ハイリスク・ハイリターンで、大きな損失の可能性
デメリット2 時間拘束(会社員は会議や業務があり、即対応できない可能性)
デメリット3 有名なアナリストでも相場を正確に予測することはできない
不動産投資のメリット・デメリット
メリット1 実物資産であり、資産価値や担保価値を確保
メリット2 安定した家賃収入(インカムゲイン)を獲得可能
メリット3 軌道にのれば手間がかからない(管理会社へ委託)
メリット4 減価償却により、損益通算の節税になる
(一概にはいえませんが、また別の機会に書こうと思います。)
デメリット1 投資であるとともに事業であり、判断することは多い
デメリット2 換金性が低く、売買時の手間がかかる
デメリット3 ローン購入の場合に、毎月返済が必要(銀行は待ってくれない)
デメリット4 短期期間での大幅な利益は見込めない
まとめ
株式投資は、すべてインターネット上で、少額から始めることができ、すぐに換金することができます。一方不動産は大きな変動はなく、長期間に賃料収入を得ることができます。
投資の目的や自分の性格から、どちらの、または両方の投資を行うか考えてみましょう。
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